11月の九州へ旅行後、まだ主人の休みに余裕があるので
千葉の土地に一度帰りたいので行ってもいいか？と
尋ねてみた。
母は『来るのは構わないが体調は大丈夫なのか？』と
心配していたが、結局、私が行くということで、
電話を切った。
その晩、電話が鳴った
母からだった。
『お父さんが、妊婦が何かあったらどうするのか、
子供に疲れなどで負担をかけて万が一の事が起きたら
困る。絶対に来るなと言っているの』といわれた。
私自身、ずっと実家にいや、千葉の地に行っていないような
気がしていたので、息抜きも兼ねて行きたかった。
何も、計画せず、ただ千葉に行きたかった。
それを、『何か起きたら困る』と言われたら、
行けなくなった。
その場は、『わかったよ。心配かけてごめんね』といい
電話を切った。
電話を切った瞬間、自分でもどうしてかわからないのだが
涙が止まらなかった・・・。
どうして、涙が出る？と思ったが、
それ程、帰りたかったのだと、気づいた。
毎日、仕事をし、家事をし、そして、義理父母の事件や
祖母の問題に振り回された。
友人も出来、それなりに遊んだりもしている。
妊婦になり、その友人達との接点は少し薄れたかも知れない。
どこかに、プレッシャーがかかっていた、
それを感じていないふりをしていたのかも知れない。
涙がずっと流れた。自分でも驚くほど・・・。
声にはならないが、家事をしていても涙が流れた。
同じ日本、いつでも行ける。
そう自分に言い聞かせた。
・・・数時間後、主人が、目のはれている私を見て、
『何か笑える映画のチケット2枚買ってくるよ』と、
家を出て行った。
主人なりの気遣いだった。感謝です。
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